クスコでの苦々しい洗礼を受けた私達。
でも、全く無防備で行ったわけではないんです。
リマ出発当日の朝には友人から
ダイナミックス(スペイン語ではディアモックス)という薬を頂きました。
この薬は本来緑内障の患者に処方されるもので
日本だと処方箋が必要なのですが
ペルーでは一般の薬局で売っているのだそうです。
強すぎるから半分に割って食べるように言われました。
でも、高山病には勝てなかった・・・・。
早速現地でも薬を調達しました。
最初は「地○の歩き方」でも紹介されている「コラミナ」という薬。
薬というよりもラムネみたいな食感。
2cm四方の四角い物体をしばらく口の中に含みます。
これが私の口には合わなかった・・・。
次にチャレンジしたのが「ソローチ・ピル」という薬。
現地の薬局でも大々的に宣伝されていたもの。
これはカプセルに入ったいわゆる「お薬」
ソローチというのは、アイマラ語で「高山病」を意味するそうです。
成分的にはアスピリンなどの頭痛薬に
カフェインの作用をプラスしたものとのこと。
高山病予防として現地で特に勧められるのがコカ茶。
現地ではマテ・デ・コカと呼ばれています。
コカはあの「コカイン」の原料です。
ちょっと「ギョッ」としますけどペルー国民の間では
幅広く浸透している飲み物。
葉にそのまま熱湯をかけて飲む方法と
ティーバッグで飲む方法がありますが
先住民族は口の中にコカの葉を含んで
チューインガムのように噛むのだそうです。
そうすると、高地での重労働にも耐えられるのだとか。
残念ながらこのマテ・デ・コカも口に合いませんでした。
以前日本で流行った「杜仲茶」のような味で
何となく「畳」のにおいがしました。