カトリックでは11月1日が万聖節(諸聖人の記念日)、
11月2日が万霊節(諸死者の記念日)となっています。
万聖節というのは全ての聖人を讃え祝う日で、
万霊節はまだ清められていない死者の魂を祈る日なのだそうです。
そして、その前夜祭が10月31日のハロウィンで、
これは異教徒ケルト人の習慣が元になっているといわれています。
メキシコでは、古代アステカ暦(20日の単位で現在の月にあたる)の10番目の月が「トラショチマコ」と呼ばれ、死んだ子供達の為のお祭り。その次の月を「ショコトルウェツイ」と呼び、大人の死者の為のお祭りがありました。これは現在の暦でいうと7月~8月なのだそうですが、スペインに征服されたメキシコがキリスト教に改宗させられたとき、カトリックの祭日とアステカの祭りが上手く融合されて現在毎年11月2日に祝われる「Día de los Muertos (死者の日) 」になったといわれています。
ちょうど日本のお盆のような祭日で、この間、死者を暖かく迎え、もてなし、手厚くお送りするという一連の行事が行なわれます。まず、10月31日の深夜、子供達の魂がこの世に戻り始め、翌日、大人達が戻ってきます。そして、この世に残した家族と楽しい食事を過ごし、11月2日に自分達の世界に戻って行くと信じられています
ここウルグアイでも死者の日は国民の休日。
メキシコほどではないですが、
家族でお墓参りをしたりして過ごすのだそうです
今日は皆さんもご存知の通り
アメリカの大統領選挙の日です。
次期アメリカ大統領を決める日が「死者の日」って
何だか不思議ですよね。
50州およびコロンビア特別区の登録有権者は、
大統領選挙年の11月の第1月曜日直後の火曜日に、
大統領と副大統領に投票する。
と決められているのがたまたま今回だけ
11月2日になってしまったんですね。
メキシコで始められたこの「死者の日」の習慣も、
メキシコ系移民の増加に伴い、
アメリカでも徐々に知名度を得ているようです。
住民の3分の1がラテン系というカリフォルニアでは、
死者を迎える仮設祭壇を設けるカトリック教会まで出ているとのこと。
今日という日がアメリカでどのように迎えられているのか
とても気になります。