Diários de Motocicleta (モーターサイクルダイアリーズ)で
すっかり惚れてしまったガエル・ガルシア・ベルナル。
彼の他の作品も見たくなって早速レンタルビデオに走りました。
邦題:
アマロ神父の罪
原題:EL CRIMEN DEL PADRE AMARO
監督:カルロス・カレラ
出演: ガエル・ガルシア・ベルナル、アナ・クラウディア・タランコン、
サンチョ・グラシア、ダミアン・アルカザール、アンヘリカ・アラゴン
製作:2002年、メキシコ
ストーリー
メキシコ・アルダマ地方。ここに将来を嘱望された若きエリート神父アマロが赴任してくる。彼はそこで、ベニト神父の手伝いをしながら、素晴らしい神父になるための様々なことを学んでいくはずだった。しかし、アマロはベニト神父の秘密を知りショックを受ける。ところが、そんな彼も美しく信仰心に篤い16歳の少女アメリアと親しくなるうち、自らの心の中に許されぬ感情が芽生えていることに気づくのだった。やがて2人は一線を越え、肉欲の世界に溺れていく。しかし一方で、アマロは聖職者としての野望も捨てきることができず、決断を迫られるのだった…。
感想
若き神父と美しい少女との禁断の愛を軸に、教会の様々な腐敗を描くというスキャンダラスな内容が母国メキシコで物議を醸し大きな話題となった問題作。2002年のアカデミーとゴールデングローブの外国語映画賞にダブル・ノミネートされました。
メキシコで物議を醸し出したというのも納得できる大変重い内容です。カネ、権力、女といったものが複雑に絡み合って一つのストーリーを紡ぎ出しています。主人公のガエル・ガルシア・ベルナルは、聖職者でありながらも一人の男性として、女性を愛してしまうという難しい役柄を、見事に演じていたと思います。でも、少し単調だったかもしれません。内容が内容なのですから、もっと激しくても良かったのではないかと思いました。神父という役柄仕方がないのかもしれませんが、表情が乏しく、特に彼の最大の魅力である笑顔がほとんど見られませんでした。(内容的にも笑顔は無理でしょう・・・。)
この映画のもう一つの魅力は何といっても風景。ラ米ならではのカトリック教会の様子や(ヨーロッパのとはだいぶ違います)、街中の様子、食事風景などは見ていて飽きません。