邦題:ナルニア国物語 第一章 魔女とライオン
原題:The Chronicles of Narnia:
The Lion, The Witch, and The Wardrobe
監督:アンドリュー・アダムソン
Andrew Adamson
製作:マーク・ジョンソン
Mark Jonson
原作:CSルイス
Clive Staples Lewis
脚本:アン・ピーコック
Ann Peacock
クリストファー・マーカス
Christopher Markus
スティーヴン・マクフィーリイ
Stephen McFeely
音楽:ハリー・グレッグソン・ウィリアムス
Harry Gregson-Williams
撮影:ドナルド・マカルパイン
Donaldo McAlpine
編集:シム・エヴァン・ジョーンズ
Sim Evan Jones
ジム・メイ
Jim May
美術:ロジャー・フォード
Roger Ford
衣装:アイシス・マッセンデン
Isis Mussenden
視覚効果:リチャード・テイラー
Richard Taylor
公式サイト(日本語版):
http://www.disney.co.jp/movies/narnia/global/
出演:ウィリアム・モーズリィ
William Moseley ピーター(Peter)
アンナ・ポプルウェル
Anna Popplewell スーザン(Susan)
スキャンダー・ケインズ
Skandar Keynes エドマンド(Edmund)
ジョージィ・ヘンリー
Georgie Henley ルーシィ(Lucy)
ジェームズ・マカヴォイ
James McAvoy タムナスさん(Mr. Tumnus)
ティルダ・スウィントン
Tilda Swinton 白い魔女(The White Witch)
共同出資・配信:ウォルト・ディズニー
製作:ウォルデン・メディア
ストーリー
第二次世界大戦下のイギリス。ペベンシー一家の4人兄弟(ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィ)は戦火を逃れて田舎に住む学者の屋敷にやってきた。ある雨の日、広い屋敷でかくれんぼをしているうちに、末っ子のルーシィは、空き部屋にある衣装だんすに入り込んでしまう。毛皮のコートを押しのけて奥に進むと、いつしか彼女は雪の降り積もる森に立っていた。
そこは、不思議な生き物たちがくらす魔法の国、ナルニアだった。かつて、大なる王アスランが作った美しき魔法の国、ナルニアは、冷酷な白い魔女によって、100年にもわたり冬の世界に閉ざされていた。「白い魔女」への恐怖と凍てつく寒さの中で、ナルニアの住人たちは祈り続けた。偉大なる王アスランが戻ってきて、伝説のケア・パラベルの城の4つの王座の主が現れ、白い魔女の支配を終わらせる日を……。何も知らずに次々とナルニア国に入り込んだぺペンシー家の4人兄弟こそ、まさにナルニアの新しい王となる運命だった。アスランと一緒に、悪い魔女が率いる軍団と戦うことになった兄弟は…。
感想
待ちに待ったナルニアの映画化。南米の片田舎、ここウルグアイでも公開(1月6日)の随分前から新聞や雑誌に取り上げられて、否が応でも期待が膨らんでいました。
ナルニア国物語の映画化でもご紹介したとおり、原作は私にとってかなり思い入れのあるもので、実は映画化される直前に、今度は日本語で読み直していたんです。もちろん七冊とも全部。
まずはちょっと残念だった点から。一つ目は期待していたほど原作に忠実に再現されていなかったこと。大まかな流れはもちろん原作に沿っていたのですが、長くなりすぎると判断していた為か、だいぶはしょっている箇所が見受けられました。重要な箇所ではないものの、原作を読んだ身としては、細部までしっかりと映像化して欲しかった。あと、扱っている内容が壮大な割には、スケールが大きく描かれていなかった点。ロードオブザリングと比べてしまうと、特に。ご存知の方も多いかと思いますが、ナルニア物語は「子供向けの聖書」と言われるほど、宗教色が色濃く出ています。一見子供向けのおとぎ話のようですが実は奥が深いのです。この辺の重厚感とか、メッセージ性をもう少し出して欲しかったと思います。
次に良かった点。まずはCGのレベルの高さ。「映像化は絶対に不可能」とされていた60種類以上の空想の生物がイキイキと画面を動き回っていました。ハリーポッターのような不自然さは全く感じられず、あたかも本当にそういった生物が存在しているかのようでした。あと、キャスティングの良さ。ぺペンシー家の四人兄弟を演じた子役は皆なかなかの演技派。有名な俳優は登用されていませんでしたが、それだからこそこれまでの出演作のイメージ等に惑わされることなく、彼らの演技を堪能することができました。映画を見た方には是非原作を読んで頂きたいと思います。