ブラームスの「Ein deutches Requiem Op.45」を聴きに
(日本名:ドイツレクイエム)ソリス劇場へ行きました。
地元のモンテビデオ交響楽団とアメリカのダラス交響合唱団との共演。
同交響合唱団の
オフィシャルサイトを見てみると
このドイツレクイエムを携えて初めての南米巡業とのこと。
ブエノスアイレス、モンテビデオ、リオデジャネイロで
それぞれ地元の交響楽団とコラボレーションをして
演奏会をしているとのことでした。
当日は雨が降る中多くのモンテビデオ市民が集まりました、
ご存知のようにウルグアイは今冬を迎えようとしていて
こういった文化事業はまさに今が旬。
(夏はみんな海岸で日光浴ですから)
当日(6月19日)はウルグアイ独立の父
Artigas生誕の日で国民の祝日。
演奏開始の前には観客層立ちで国家の斉唱。
オーケストラの生演奏で聴くウルグアイ国家は
サッカースタジアムで聞くときよりもずっと威厳がありました。
ドイツレクイエムそのものの演奏も
なかなか味わいがありました、
特に第二楽章のティンパニーが心地よく響き
雨の日のどんよりとした雰囲気を美しく演出してくれました。
冬のモンテビデオにはレクイエムが似合います。
それにしても面白かったのが観客のリアクション。
各楽章が終わるごとに誰かしらが必ず拍手をしようとするんですね。
ご存知のようにこういった作品は
すべてを演奏し終えてから拍手をするのがお約束
途中で拍手が入ってしまうと集中力がそがれてしまうし
楽章同士の繋がりが薄まってしまいます。
このレクイエムは合計7楽章の編成。
楽章終了ごとに誰かが手をたたきそれを制するように「シッー!」
でも、また次の楽章が終わると拍手の音。そして「シッー!」
なんだかほほえましい演奏会でした。