ラノ・ララク山の東側の海岸に、
ポリネシア圏で最大の遺跡であるアフ・トンガリキがあります。
全長約100mのアフに15体のモアイが整然と並んでいる姿はまさに圧巻。
ここのモアイは日本人にとって特別な意味があります。
実はこの修復を行ったのが日本企業なんですね。
かつてのモアイ倒し戦争や1960年のチリ地震の津波によって
完全に破壊されていたアフとモアイを、クレーン機器メーカー(株)
タダノが
1992~1995年にかけて修復し、建て直したのだそうです。
タダノ(株)は一億円の支援をし、復元だけではなく調査や保存も行ったとか。
きっかけとなったのが1970年の大阪万博。
このとき日本国内で初めてモアイが展示され
大きな反響を呼んだのだとか。
それが後の修復工事につながったとして
万博に出展されたモアイも
15体のモアイの近くに設置されています。
ここのモアイの近くには日本語、
英語、スペイン語で書かれた
説明文と写真が展示されていて
復元した当時の様子を伝えています。
島で復元されたアフは合計で4箇所ですがなかでもこのアフは最大規模。
島全体でもこれだけの数のモアイが載っているアフはありません。
本当はもっと早く復元をしたかったそうなのですが
チリ地震による津波の影響で大幅に破壊され手がつけられなかったのだとか。
こういった形で日本が貢献している姿を見ると
ちょっと嬉しくなりますよね。
写真では分かりにくいモアイの大きさ。
こんなに大きいんですよ!
下の画像はアフ・トンガリキのモアイの大きさを表しています。