今では笑い話になりつつあるお話を一つ。
この写真に写っているのは我が家です。
壁伝いに見えるケーブルはテレビのケーブル。
今日はこのテレビに関するお話。
新居に移った次の日、ケーブルテレビの契約をしたんです。
知り合いの息子がかの有名なディレ○トTVに勤めているというので
願ったり叶ったりでした。
「これでNHKが見られる」
契約は3月2日でした。
3月5日に電話があり、明日設置の作業をしたいので
30分後に家を下見したいとのこと。
「もちろんどうぞ」
南米にしては連絡が早いわと感心しながら待っていました。
登場したのは1時間後。
「30分くらい当然よね。南米だもの」
「明日は作業員が2時に来ます。
作業は4時間位かかります」と言い残して彼は去っていきました。
翌日作業員が登場したのは3時過ぎ
「南米だもの、こんなのかわいいものよ」
「屋上のアンテナからからマンションの壁面伝いに
ケーブルを引かないといけない。
上の階に住んでいる住民と、この建物の責任者の許可が必要だ。
あと、ケーブルを取り込むための穴はどこに開けたらいいんだ?」
ちょっと待って。
マンションの壁面伝いにコードを引くなんて聞いていないし
ましてや壁に穴を開けるなんて、大家さんに相談しないと・・・。
契約時にはそんな説明全くなかった。
結局その日は何の作業も出来ませんでした。
「まあ南米だもの。こんなこともあるわよね・・・・」
その後不動産関係者と相談をして、
大家さんから壁に穴を開ける許可をもらいました。
上の階の住民にも事情を説明しOKしてもらいました。
さあ、仕切り直しです。
8日に電話があって、10日に作業をすることになりまいた。
10日は珍しく時間通りに現れて早速作業を始めました。
アンテナを取り付けて、ケーブルを壁伝いに持ってきて
穴を開けた箇所からケーブルを室内に取り込んで・・・。
ところが、ところがです。
「このテレビ古いから無理かもしれない」
なんで~。
だったら契約時にちゃんとテレビの型を確認してよ~。
アンテナまで設置して、壁に穴まで置けておきながら
「無理かもしれない」はないでしょう~
型の名称がちゃんと書いてなかったので
大家さんに確認したところ、1987年のテレビであるとのこと。
作業員は「そりゃ無理だよ」と肩をすくめていました。
ここまで来て何?
「とりあえず繋げてみて下さい」とお願いしたら
なんと奇跡的に見えたんです。
作業員と手を取り合って喜びました。
ところが、喜びも束の間、
作業員が何も言わずフラッといなくなったんです。
「きっとランチでも食べているんでしょう」
ところが1時間経っても戻ってこない。
心配になってディレ○トTVに電話しました。
「あなたのところの作業員が帰ってこないんだけど」
「分かりました、作業員には
直ぐ持ち場に戻るよう伝えておきます。」
やれやれ。
作業員はそれから20分ほどして戻って来ました。
そしたら、彼の携帯が鳴ったのです
「うん?いや、今戻ったところだけど、どうしたの?」
どうやら会社からの電話だったみたいです。
・・・・直ぐに連絡しますって言っていたじゃない。
結局9時から始まった作業が終わったのは4時過ぎでした。
「南米だもんね。そうそうここは南米なの」
虚しく自分に言い聞かせている私がいました。