3年前、2001年の今日何が起こったかは皆さんご存知の通りです。
では、その時どこで何をしていたか覚えていますか?
私は大学の夏休みを利用して
グアテマラのソロラ県山奥でボランティアをしていました。
あまり知られていないのですが
グアテマラは、36年間にもわたる内戦に苦しみました。
1996年12月に和平合意によって終止符が打たれた
この内戦の犠牲者となったのは、人口の6割を占める先住民族でした。
彼らは「西半球で最悪」と言われた内戦中に貧困、
社会基盤の未整備、教育・訓練の機会の欠如、
偏見と差別に苦しんできました。
彼らの村落で寝泊りをし、
卒業論文用の調査をさせてもらっていたのですが
山奥ですので、もちろん電気は通っていませんでした。
ラジオすら持っていない人がほとんどだったのです。
下山して、グアテマラ第二の都市ケツァテナンゴに到着するまでは
アメリカで何が起こったかは全く知りませんでした。
街角の喫茶店で、初めてあの映像を見たときのショックは
今でも忘れられません。
あれからもう3年も経つのだと驚くと共に
グアテマラの山奥で生活する先住民の人々のことを
懐かしく思い出しました。