大晦日が近付くエクアドルでは写真のような風景をよく目にします。
(ちなみに後ろに写っているのはインカ時代の遺跡だそうです)
このAño Viejo(旧年)と呼ばれている布人形、
大きさはほぼ等身大で、中には木屑が入っています。
エクアドルでは大抵の家族はこの人形を買い
自宅の庭や、道路で燃やすのだそうです。
去年の災いを燃やすことで清め、
新しい気持ちで新年を迎えるための行事だそうです。
日本での厄払いに似ていると思いませんか?
早速私たちも買うことにしました。
私の身長よりも大きいものが3ドル。(エクアドルは米国ドルを使用)
横で売っていたお面がひとつ1ドル。
スパイダーマンやピカチュウのお面もありましたが
主人の悪ふざけでグティエレス大統領のものを購入。
ところが悪ふざけはここで終わりませんでした。
写真のように車の助手席に大統領を乗せて街中を走ったんです。
よく見ていただくと分かるのですが、
この車、日本から持ってきたので右ハンドルなんです。
どういうことが起こるかというと、
右ハンドルを見たことがない地元の人たちは
あたかも大統領が運転しているかのように見えるんです。
大抵の人は人形を車の上に縛り付けたり
荷台に乗せたりしているのですが
私達のこのジョークには街行く人もビックリ。
ちょっとした人気者になってしまいました。
さて、夜も更けてくるといよいよ人形を燃やす時間です。
20人以上集まった親戚もみんなお酒が回って赤ら顔。
別荘の庭の一角で焚き火を起こし
その中にガソリンをしみこませた大統領を投げ込みました。
子ども達は周りで爆竹をならし、
大人たちは焚き火を囲んでみんなで歌を唄いました。
日本のとはまた一味違った賑やかな大晦日でした。