次に訪れたのがAhu Akahanga。
このAhuにはイースター島初大王「ホツマツア」が
埋葬されたという言い伝えが残っているそうです。
ここのモアイも全てモアイ戦争で倒されています。
このAhuの近くで見られるのが昔の住居跡。
もちろん復元したものですが当時の生活の様子が伝わってきます。
上の写真の住居跡はモアイから近い位置に位置しているので
村の中でも地位の高い人が住んでいたと推測されるそうです。
これは土台部分で、この上にカヌーを裏返したような形の
住居が築かれたのだそうです。
イースター島の人々はポリネシアから
移住してきたというのが有力な説で
カヌーを漕いでやってきた彼らが
それを住居として使った風習がそのまま残ったのだとか。
それにしてもあまりにも小さすぎますよね。
それもそのはず。住居とは言っても用途は寝るためだけ。
食事等は「寝床」の外の石造りのテラスでしたそうです。
家から少し離れたところには当時使っていた窯の跡。
植物を育てた石造りのプランターもあります。
ゴツゴツとした石が多く、風の強い島では
深めのプランターのような囲いを作り
その中で植物を育てたのだそうです。
でもこういった家に住めたのは
村の中でも身分の高い人。
貧しい人々の住居は近くの洞窟。
見た目はカヌーハウスより広く、
快適なように感じますが
火山岩は水を通しやすいため
雨が降ると洞窟の中は雨漏りが激しく
衛生面に問題があったそうです。
ヨーロッパ人が持ち込んだ
疫病に真っ先にかかったのも
こういった洞窟に住んでいた
貧しい人々だったそうです。
その、洞窟も今ではバックパッカーにとっては格好の寝床らしくて
島にある洞窟のいくつかは彼らに開放しているとか。
ここにあった洞窟も最近火をおこした跡が残っていました。
きっと一味違った旅行を楽しんだことでしょう・・・