ウルグアイは白人たちの作った移民の国。
彼らはウルグアイで生まれウルグアイで育っているので
国籍上は「ウルグアイ人」なんですけど
自分の祖先たちの出身国である「故郷」をとても大切にします。
そのため彼らの「故郷」にまつわる文化的催し物が多いんです。
たとえばスペイン北部(主にガリシア州)出身者たち。
ケルトの影響を色濃く受けたこの地域ではバグパイプの演奏が盛ん。
日本においてはバグパイプ=スコットランドのもの
というイメージが強くありますよね。
でも、スコットランドでバグパイプが吹かれているのは、
スコットランド人がケルト民族だから。
ケルト民族が住んでいた地域には、
今でも広範囲にバグパイプの伝統が残っています。
ガリシア地方では、「ガイタ」と呼ばれています。
先日とある友人の招待でこの「ガイタ」の演奏会に行ってきました。
ウルグアイ国内には「ケルトコミュニティー」のようなものがあって
こういった催し物の後援をしています。
他にもアルメニアのダンスの発表会に出かけたことも。
フラメンコ関連の催しも頻繁に開かれています。
そして、日本も。
数は少ないながらウルグアイには
300人前後の日系人の方々が住んでいらっしゃいます。
1921年9月日本とウルグアイの間に外交関係が樹立されてから
今年で85年経つのを記念して、盛大な式典が行われました。
太鼓の演奏、柔道、剣道、生け花のデモンストレーション
着物の着付け、三味線の演奏会などなど。
こうやっていろんな国の移民たちが
自国の文化を持ち寄って一緒に生活しているのって
実はすごいことなんですよね。
ウルグアイのこういった懐の深さ、
いつまでも大切にしてもらいたいものです。