写真がやっと準備できたのでリオのカーニバルの様子をお伝えします。
ご存知のようにカトリックでは、復活祭前の40日間を禁欲期間としていて、
その期間に入る前の数日間を開放的に楽しもうというのが カーニバルの由来。
カトリックでは伝統的に陰暦(月暦)を使用している為、
カーニバルの時期は毎年変化しますが、大体2月~3月初めの
土曜日から火曜日までの4日間となっています。
今年は2月17日から20日までで、この時期には世界中で
カーニバルが開催されますが何と言っても有名なのがリオ。
私たちがリオのカーニバルと呼んでいるものはリオ・デ・ジャネイロ市内にある
サンボドロモと呼ばれるサンバ専用の会場で開催される
サンバパレードのコンテストのことを指しています。
4日間開催されるパレードの中でも人気のあるのが日曜日と月曜日。
この日はリオ市内だけで何百とあるサンバ・スクールの中でも
選り抜きのトップクラス13チームが出場し上位を競うのです。
さて、前置きはこれぐらいにして早速当日の様子をお伝えします。
私たちは行ったのは18日の日曜日。17日の夜にリオに到着し
チケットは予めネットで手配しておき当日ホテルまで届けてもらいました。
購入したのはセクション5のチケットで全長800mの会場の真ん中あたり。
指定席ではなかったのですが早めに会場入りしたので
セクション内では比較的前の席に座ることが出来ました。
21時過ぎぐらいに盛大に花火を打ち上げパレードがスタートしました。
想像以上の規模の大きさに始めはビックリ!
ダンサーだけでも3,000人はいたでしょうか。打楽器演奏者だって200人以上。
山車も10台ぐらい出していて衣装の種類は数えられただけでも1チーム100以上。
とにかく圧倒的な迫力でした。
全身に響くような力強いリズムに最初は楽しくノッていたのですが
21時に始まったパレードが終わったのは翌朝の5時過ぎ。
しかもあたりは30度を超える、うだるような暑さ・・・。
さすがに最後のほうは座り込んでしまいました。
これらのパレード10の項目に分けられ、
1項目ごとに4人の審査員が10点満点で審査。400点が満点になります。
採点基準となる項目は以下の通り。
① BATERIA (打楽器の演奏)
② HARMONIA (リズムと歌と踊りのハーモニー)
③ SAMBA-ENREDO (テーマ曲の歌詞とメロディー)
④ EVOLUCAO (踊り)
⑤ FANTASIA (衣装)
⑥ ENREDO (パレードのテーマの筋書き)
⑦ COMISSAO DE FRENTE (パレードを先導する役員による時間の調整)
⑧ ALEGORIAS ADERECOS (山車と装飾)
⑨ MESTRE-SALA E PORTA-BANDEIRA (旗を持った女性とエスコートの男性の踊り)
⑩ CONJUNTO (パレード全体の調和)
余談ですが・・・・
このサンバのパレード、ちょっと余分にお金を払えば
パレードそのものに衣装を着て参加することが出来るんですよ。
予め申し込みをしておくとサンバ・スクールのほうで衣装を用意しておいてくれ
パレードの前に衣装を受け取り、簡単な説明を受けていざ出陣!
こういった思い出を買う観光客が落としていく外貨が
サンバチームにとっては大切な資金源だったりするのだそうです。
私たちと同じパック旅行で参加していた何人かのウルグアイ人は
帰国する際、孔雀の羽のついた衣装を大切そうに持って帰っていました。
・・・・将来使う予定あるのかな・・・・。