• サンタクロース気分
  [ 2006-12 -07 23:44 ]

先週日曜日にちょっとしたイベントがありました。
モンテビデオ内のサッカークラブに入っている
7歳から13歳までの子供400人を集めてサッカーの講習会をしたのです。
フェアプレイ、及び連帯感の大切さを学んでもらうことが狙い。

今年で二回目の取り組みなのですが
かの有名なウルグアイ人サッカー選手Diego Forlánの兄弟(写真右)が代表を務める
サッカーチームCentro de Entrenamiento Forlán Training Fútbolが主催で
私の職場も｢子供の正しい発育を促す｣という観点から共催。

ウルグアイでは学校での体育の授業がまだ未熟で、
遊びの領域を離れていません。
スポーツを通して学ぶべき大切な事柄は
こういったクラブなどに入っている子供達のみが
享受しているのが現状だったりします。

さて、このイベント、参加料は「おもちゃ」。
参加希望の子供たちには家にある
いらなくなったおもちゃを持ち寄ってもらったのです。
子供によっては複数のおもちゃを持ってきてくれたので
最後はご覧の通りおもちゃの山。

実はこのおもちゃが私のお仕事に。
翌日月曜日にオフィスで袋を全部開けて種類ごとに分類し
担当している3つの施設に送り届けました。
この施設は「駆け込み寺」的な機能を持っていて
家庭内暴力の被害を受けている子、学校に通えない子
ストリートチルドレンなどの相談窓口になっているんです。

これまではこれらの子供たちがセンターにやって来ても
一緒に遊べるおもちゃがなかったんですね。
親が相談を持ちかけた際には
子供には別室で待っていてもらうことが多いのですが
これまでは時間のつぶしようがなかったので
一緒にテレビを見たりしていたんです。
おもちゃが欲しいというのがこれらの施設の共通の願いでした。
最終的にはダンボール２つとポリ袋３つ分のおもちゃが
各センターに届けられました。

サッカークラブに入れるような子供たちは経済的に恵まれた子供たち。
持ち寄ったおもちゃの中には開けていない新品のものも含まれていました。
彼らが持ち寄ったおもちゃを受け取って、喜んでいる貧しい子供たちを見たら
もしかしたらもっと多くのことを学んでくれたかもしれませんね。